The 昭和 Girl 〜ナウいひと夏の経験
階段を三分の一ほど昇ったとき





<行ってはダメ>






何か後ろから声が聞えた気がする。




あたしに??




気のせい??



無視して階段を昇ろうとすると



また






<危ない、行ってはダメよ>







今度はすぐ後ろで聞えた気がした。







「何なの?!」




あたしは振り返ってみた。




ところが強風のせいもあってバランスを崩し




あたしは階段を落ちていった。






落下って普通早いはずなのに



まるでスローモーションのよう・・・・





下まで落ちる手前で制服を着た女の子が傘も差さずに



こちらを見ていた。




長い黒髪が雨に濡れて顔がハッキリわからない。

でも・・あの制服何か知ってる気がする。



知ってるのに思い出せない、そんな感じ・・・・




そんな中であたしは意識を失っていった。



「何でこうなったの・・・・」



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