+*,`。*+信じてぃるもの+*。`,*+

 必死になって涙をこらえる私を見て彼が言った。

 「どうかしたのか?すげぇ泣きそうになってんじゃんwww」

 彼の言葉に半分笑いながらも化粧が崩れるのを防ごうと
 上を向いたまま歩いていた。

 「お~い、、、梓、電柱にぶつかってもしらねぇぞ?」
 彼の言葉にはっとして私は前を見た。


 目の前にあらわれた彼のドあっぷの顔・・・・・・・・


 「ぇッッ!!ちょッッ!!!!」
 びっくりして声をあげた拍子に涙がこぼれてしまった。

 「ぅぁぁ。。。。マスカラの後っぃちゃぅょぉぉぉぉ。。。。。」
 ほてる顔をおさえながら鏡を取り出す。

 彼は何も言わずにキーホルダーを指に巻きつけて遊んでいる。

 ほんと、子供っぽい。

 
 私は鏡を見るふりをしながら横目で彼を見た。

 彼は私の視線に気づくことなく、ふと顔をあげて目を輝かせる。
 まぁ、予想はできるだろうけど・・・・。

 彼の視線の先には私の最高のダチがいた。

 
 「よぉー楓香(フウカ)!久しぶりじゃん??」

 心なしか彼のテンションがあがっている気がする。
 少し痛む胸をおさえて私は楓香に声をかけた。

 「フータンぉはょんッッ♪元気してたぁ???」
 楓香は私の崩れかけの化粧を見て驚いた顔をした。

 「ぁっずぅどったのソレッッ!?!?」
 楓香が自分のかばんから化粧ポーチをだして、マスカラを手に取った。



 「なぁんだぁ。。。琢磨(タクマ)になヵされたんじゃなヵったのヵぁ。」


 琢磨は彼の名前だ。

 「ぁたしてっきり琢磨になヵされたんだと思ったゎぁ~ッッ」
  
 琢磨が笑う。楓香も笑った。



 私も笑おうとした。
 何故か引きつってしまいそうで、私は笑えなかった。

 今日は、笑えないよ。

 胸騒ぎがするんだ。

 何か、私にとって良くない出来事が起こりそうな・・・・


 誰かが私の側から消えていきそうな・・・・

 そんな気がしたんだ。

 
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