隣に居させて [短編]
パシッ…
「…―ったぁ…」
「これでわかった?明日から、期待してるから。美島サン?」
そう言って、気が済んだらしい4人はいなくなった。
私はやっと立ち上がって、教室に戻った。
好きなら好きって言えばいいのに。
女って怖いんだね〜。
それにしても、制服よごれちゃったし、ほっぺた痛いし…
「あーぁ。やば…」
鏡で見てみると、真っ赤に腫れていた。
おもいっきり入ったもんね〜。
教室に誰もいないのが唯一の救いだけど。
それにしても、あの人たちは誤解してるよ。
私なんか、ヒロ君にとってなんでもない存在なんだから。
忠告するなら他の人の方がいいのに…。
だからこそ…痛いなぁ。
これでまだ、ヒロ君が彼氏だったりしたら、救われるのに。
ついこないだまで、避けられてたんだよ?
それなのに、無駄に叩かれて(笑)
でもまだ、あの言葉をヒロ君が言ってたんじゃなかっただけましか。
ついてないな。
もう、早く家に帰ろう!
帰り道、なるべく人に会いませんようにっ