隣に居させて [短編]
強く掴まれて赤くなっている手首と、じんじんする頬。
今さらまた震えてきちゃって、どうすればいいのかわからない。
でも、女の子たちに殴られるよりも…
ヒロ君が言った言葉の方が。
ヒロ君にされたキスの方が。
痛かったなぁ…
物理的に叩くより、もっといい方法で大嫌いな私を痛めつけたかったのかな?
思い出すと、涙が止まらない。
なんでだろう?
私何かしたかなぁ?
ヒロ君に、迷惑かけるようなこと…。
探してみても、理由がわからない。
笑顔がいけなかった?
…笑顔じゃなくても、私を避けていたくせに。
今度は、パシりとしてすら一緒にいられなくなっちゃった…。