隣に居させて [短編]
「でね、なっちゃん!…が…―で〜」
「あはははっそれは…―だよね〜!」
私は美島奈都(みしまなつ)。
これは一見普通の休み時間。
でも普通じゃないんだよね。
「おい!奈都!」
きた。
教室の中心から、大声で私に話しかけるのは、私の幼馴染み、武藤 大翔(むとうひろと)
「今すぐ購買でパン買ってきて!いつものでいいから〜!あ、2分以内に戻ってこなかったら、金渡さないから!」
こんな理不尽な命令にも
笑って返す私。
「わかった〜」
だって―
私の好きな人だから。