隣に居させて [短編]
だからこの2ヶ月、何言われてもずっと笑顔で返してきた。
また、避けられるのが怖くて、何も言えないから…。
そんなこと考えてたらいつの間にか放課後になってた。
ノートとってないや…
ま、いっか。掃除しよ…。
気づけばもう、掃除当番以外はみんないなくなってた。
その時。ドアが開いて
「ね〜!美島奈都っている〜?」
は…?私…?
「あ、いたいた。あそこだよ!」
「ん、ほんとだ。ちょっとこっち来てくんない?」
「え…。私…ですか?」
「あんた美島さんでしょ?早く来てよ。」
掃除当番の子が不安そうな目で私を見てる。
だから、『大丈夫!ごめん、掃除よろしくね?』って口ぱくで伝えた。
教室を出ると、他にも女の子たちがいたみたいで、4人の子たちに体育倉庫裏まで連れてかれた。