会えた日~いつの日かの続編~
『痛い!もう駄目!今すぐ無痛分娩にして。』


陣痛に我慢の限界って思いながら、痛みのイライラを回りにぶつけた。


『痛い…コウキ痛い…』


私の見たことない姿に心配そうな顔をしながら寄り添ってくれるコウキ…


ありがとう…


本当に感謝してるよ。


でも、この痛みは経験者以外、理解する事は出来ないと思う。


なんだろ…?


バット?角材?そんな物で腰辺りを殴られてるような感じ。


モニターを見て次の波がくるのを待った。


きた!きた!


痛い…痛すぎる。


5時半…私のイライラも頂点まできてた。


『今すぐ先生に伝えて無痛分娩にして!』


『待てよ。言ってくるから。』


慌てて部屋を出るコウキを見ながら、申し訳ないと思いながらも自分を抑える事が出来なかった…


『6時には診察が全部終わるらしいから、6時まで待ってくれって』


『痛いよ…』


半泣きの私…


今まで体験した事がない痛みに我を忘れてた


『もう少しだから頑張れ。赤ちゃんも頑張ってるから。なっ?』


私の頭を撫でて落ち着かせてくれた。


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