会えた日~いつの日かの続編~
また様子を見てみるとダイと女が少し近づいてた。


どうしよう…動いて見られたら大変な事になるのは間違いない。


けど動かないと、いつ近くに来るかもわかんないし。


『お待たせ!』


私は、コウキが近づいてるのも知らずに恐怖で突っ立ってた。


『あっ!!ビックリした!』


私の顔を見てコウキが心配そうに


『どうした?なんかあった?』


『…あの人がいる。』


『どこ?』


見た事がないから、わかんないだろう。


『あそこ。高校の時の先輩といる。』


『大丈夫だって!』


『大丈夫じゃないって。バレたら何されるか…どうしよう。』


私はまた様子を見てみた。


そこには、もうカツの姿はなかった。


少し近くをキョロキョロしてみたけど、いなかった。


『…いない。』


『なら行こっ!大丈夫だって。』


私はベビーカーを押しながら店の出口へと向かった。


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