こんにちは、バカップルです。
そのままやっと洞窟を抜けたら墓までの道を進んだ。



周りの木々が風にザワザワ揺れるのすら怖い…。



「なぁなぁ、今なんか…聞こえなかったか?」

「えっ…?」

「ほら、洞窟の方から…」



急に立ち止まった愛斗がそう言うから皆で耳を澄ましてみた。



ん~?



『待て~!!』



たしかに聞こえた女の声…。



もしかして身投げしたカップルの片割れさん!?



「「逃げるぞ!!」」



とにかく走った。



道を知ってる要を先頭に一目散に寮を目指した。



15分走りきった末にやっとたどり着いた寮の玄関。



「はぁはぁはぁ…ヤバイよ…絶対幽霊…」

「たしかに…女の声だった…よな?」



息を切らしたまま玄関に座り込んだ俺達。



ここまで来たら大丈夫だと思った瞬間だった。



「待てって言っただろーがガキ共がっ!!」

「「カヨ姉っ!!」」

「抜け出した揚げ句あたしを振り切ろうとするとはいい度胸じゃねぇか。覚悟は出来てんだろーな?」



幽霊より怖いですっ!!



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