こんにちは、バカップルです。
コンコンッとノックをすると聞こえて来た声。



ガチャッと開けた瞬間異臭がした…。



汚部屋っ!!



「あっ!!噂のツカサ!!」

「どーも、隣なんで挨拶に来ました」

「気、使うなよ。仲良くやろうやブラザー」



いや、ブラザーにはなりたくない。



野上先輩は茶髪でピアスの穴がいっぱい開いてた。



まぁ一般的に言うイケメンだろう。



「カヨ姉にシバかれたから部屋片付けんだ」

「あっ、あれは野上先輩だったんスか…」

「超怖いよな~、カヨ姉って」

「ですね…」



そして机に飾ってあったコルクボード。



おぉ!!



彼女カワイイ…。



「彼女さん美人スね」

「だろ!?俺の自慢なの。百合女の中ではまだおとなしい方だしな」



えっ、百合女ってヤンキー校なの?



それなら俺は遠慮するけど…。



「親いないヤツらばっかりだからな、百合女は」

「えっ?」

「孤児院があんだよ、すっげぇデカイヤツ。そこで育ったヤツらが百合女に進む。俺もそこで育った一人だけど」



意外だった…。



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