こんにちは、バカップルです。
すっげぇ嫌な予感がする…。



俺の勘が正しければ…。



「芯のお友達!?私…芯の母です!!」



やっぱり…。



なんでいまさら現れんだよ…。



しかも芯を捨てといて涙ぐむな。



「芯はいませんよ」

「えっ…」

「仕事で島から出てます」

「そう…。帰って来るまで待つわ」



どうしよう、自分が彼氏だと名乗るべきか迷う。



もし芯を迎えに来たなら…。



俺は芯と離れんの?



「どんな用件でいらしたんですか」

「一緒に住めるようになったから迎えに来たの…。あの子と約束したのよ、お父様が亡くなったら一緒に住むって…」



そんなの一言も聞いてない。



芯も迎えに来るなんて思ってなかったんだろうけど…。



「あれ!?司!?」

「要…」

「お前なんで船になんか乗って……水原!?」



やっぱり要が見ても似てる芯の母親…。



要の顔が一気に強張った。



「親ですか」

「えぇ」



今まで見たことのない要の顔だ…。



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