こんにちは、バカップルです。
それからやっと芯が帰って来る日。



俺は自販機の前で芯が乗る船を待った。



「つ~か~さぁぁぁぁ!!」



船を降りて走り寄る芯が俺にギュッと抱き着く瞬間が好きだ。



俺の芯だ…。



「おかえり!!」

「ただいま!!浮気しなかったよ!!司はあの中学生から言い寄られてない?」

「あぁ、そういえばあれ以来見かけねぇな」

「よかった!!寮まで送ってくだされ」

「乗りなされ」



チャリのケツに乗る芯は俺にギュッと抱き着いてる。



この細い腕がなんとも言えねぇの!!



親のこと、言わなくてよかったのかな…。



「あたしがいなくてメルルン泣いてたりして~!!」

「愛斗と会ってたから平気じゃねぇか?」

「マナトもなかなかやるな…」

「あはっ!!なにがだよっ!!」



俺、言えないや。



芯の悲しむ顔は見たくない…。



そう思いながら芯の寮についた。



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