こんにちは、バカップルです。
【司】



芯が島からいなくなる。



見送りに来たのは俺と要と奏介と愛斗とメルルン。



メルルンは既に泣いてて、愛斗が宥めてる…。



芯が船の中に荷物を運んでた時、芯のパパさんから話し掛けられた。



「司君、これが住所だから。いつでも遊びに来てほしい」



渡された二つ折りの紙を握りしめて頭を下げた。



マジでいなくなんのか…。



俺の芯…。



「お父さん、芯には仕事続けさせてやるんですよね?」

「そうだね、芯もきっと辞めたくないと思うし」

「ならよかったです…」

「君達を引き離すようなことして…本当にすまないと思ってる…」

「離れてた時間が長いのはお父さんたちですから…」

「うん……ありがとう司君…」



心にもない言葉。



本当は今から芯をさらって駆け落ちでもしたいくらいだ。



離れたくね…。



行くなよ芯…。



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