こんにちは、バカップルです。
うちの親父はかなり情にもろい。



芯の親に食ってかかる要を見て思い付いた俺の策。



「すっげぇ切ないよな…」

「せつねぇな…要ってそんな残酷な生い立ちだったのか…」



要の人生に少しだけ脚色したけど…。



俺は要も救いたい。



「花梨と話し合ってみる」

「うん…。ありがとな、親父…。親父は世界一の親父だ!!」

「おぅ!!俺に任せとけ!!」



その日の夜に来た親父からの電話で話しは一気に進んだ。



近いうちに親父がこの島に来る。



「要、お前さえよければ親父が養子にしたいって」

「えっ?それって…ウソ?」

「マジだから。俺、お前と兄弟になれんならすっげぇ嬉しい」

「司っ…俺なんて言ったらいいか…」

「3日後に親父が島に来るって。それまで考えてて」

「うん…うんっ!!」



涙目の要を見て、俺の考えは間違ってないと思えた。



要と出会えたのも何かの運命…。



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