こんにちは、バカップルです。
猫みたいに俺の胸に擦り寄ってくる芯…。



離れんのがイヤなのか…。



「もうすぐこっちに帰ってくるから。少しだけ辛抱して?」

「ヤダ……司と離れてからいっぱい頑張ったもん……。仕事も学校も慣れない生活も……」

「うん……」

「あたしも島に戻りたい……。迎えに来てよ司……」



胸が苦しいです……。



久しぶりに芯の弱い姿を目の当たりにしてしまったから……。



あの島で育った芯からしてみれば、ホームシックにかかるのは仕方ないのかも…。



あの島が家だったんだもんな。



「休みに遊びにこいよ。ノブ君も気にしてるみてぇだったし」

「ノブ君っ……泣くよあたし…」

「泣くなら静かに泣けよ?」



俺の胸を少し濡らした芯は、いつの間にか安心したような顔でスヤスヤ眠ってた。



早く戻ってくるからな?



今日だけはこのまま、何もしないで寝せてやるから。



芯は泣き顔より笑顔の方がカワイイのに……。



オヤスミ、芯チャン。



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