こんにちは、バカップルです。
着替えてスタジオを出ると、止まってた一台の高級車。



「送るよ」



車の外でイツキさんがあたしを待ってたみたいで…。



シカトして歩きだした。



「ココ」

「なにか不満でもあるんですか?」

「つれないねぇ~、そんなに司がいい?」

「司がいい」

「俺にしとけば?」

「するわけないし。ついて来ないでくれます?」



ついて来るイツキさんから走って逃げようとした。



ガッと掴まれた腕…。



「俺はお前が欲しい」

「大声出しますよ?」

「出せるもんなら出せば?こんな人通りの多い」

「助けてくださぁい!!」

「は!?お前マジやめろよっ!!」

「離してっ!!さようならっ!!」



振り切って歩きだした。



その後のイツキさんなんか知らない。



知らない知らない知らない…。



あんなヤツ…。



あんなヤツとキスしたなんて……認めたくない……。



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