こんにちは、バカップルです。
そのままボケーッと学校までチャリに乗ってた。



「司っ!!」



急に俺の名前を呼び捨てで呼ぶ女の声に、眠かった目がパチッとあいたのは、めちゃくちゃビックリしたから。



俺を呼び捨てで呼ぶヤツなんか芯とカヨ姉くらい?



でも今のは明らかに芯でもカヨ姉でもないわけで…。



「お前っ……誰だっけ?」

「忘れたの!?美優だよ!!」

「美優?うん、忘れた」

「告ったじゃん!!司に抱かれるなら死んでもいいって……」



ん~?



あぁ!!



あんときの中坊!!



なんか雰囲気変わったな……。



大人っぽくなったって言うか、色気づいた?



「で、なに?」

「だ……大好き……」



そう言って差し出されたピンク色の包み。



意味が全くわからない。



「受け取りなよ!!」



顔を真っ赤にしてそう言う美優に、あることを思い出した。



今日ってバレンタインでした…。



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