こんにちは、バカップルです。
司がしてくれたキスはいつもと同じく、優しくて愛情たっぷり。



あたし、このまま溶けちゃうよ?



「俺さ……」

「ん?」

「職員……室……行かなくていいか」

「うん」



やめないで?



なんて思っちゃうあたしは欲求不満?



だってさ、やっと司と平和な日常を過ごせるんだよ?



今までいっぱい我慢したもんね~。



「大好き……」

「知ってる」



いつやめたらいいのかわからないキスは、ホームルームが始まる前の予鈴まで続いた。



司が職員室に寄るって言うからあたしは先に教室に。



うわっ!!



要が茉鈴と話してるっ!!



「要も天道なんだ」

「そう!!司の兄弟なんだよ俺!!」

「へぇ~、兄弟なのに全然似てないね。で?」

「で……えっと~……」



茉鈴、女初心者の要にはもう少しソフトにしてあげてくれない?



見てらんない……。



「おはよう茉鈴!!」

「芯、おはよ」

「要は職員室行ったの?」



もっと頑張りなよ要もっ!!



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