こんにちは、バカップルです。
シャワーを浴びに行った芯を待つ間のドキドキは、初めて味わう胸の音。



このまま心臓が口から出そう……。



いやいや、男の俺がしっかりしないでどうすんだよ。



ましてや芯は初めてだし。



いつもみたいに余裕ぶっこいてりゃいいじゃん、俺。



そう思っても意味もなく部屋をウロウロしてる自分がイヤになる。



なにしてんだ俺~……。



「司も浴びたら?」

「あっ、はい……」



濡れた髪の芯がドライヤーのコンセントをプラグに刺しながらそう言った。



その髪、やたら欲情する……。



シャワーを浴びたのは一瞬。



さっきまでの緊張はどこへやら……。



今は物凄く芯に触りたい。



部屋に戻ったらベッドの上でテレビを見てる芯がいた。



そんなドラマより俺でしょ。



「芯、すっげぇ大事にしてるのは変わんないから」

「うん」

「マジでいいの?」

「だって司だもん……」



相手は芯だ。



なにも隠す必要も、恥ずかしがることもない。



< 306 / 622 >

この作品をシェア

pagetop