こんにちは、バカップルです。
なにもしないで明け方に出たラブホ。



仕事に向かう俺と、家に帰る芯。



途中まで一緒だから……。



繋いだ手はなんだか苦しいくらい強く握られてる。



「なにが不安?顔に出てる。離れないでって、帰りたくないって」

「き、嫌いになったんじゃないの?」

「まさかっ!!次はたぶん、もう俺的にも我慢できねぇもん」

「本当?」

「うん。俺が好きなのは芯だけだから。だからそんな顔すんなよ~!!カワイイ顔が台なし」

「じゃあチューして?」



そんなワガママならいくらでも聞くけどな。



でもマジで昨日はごめん。



せっかく誘ってくれたのに……。



俺ってまさか……。



それから芯と別れて現場にやって来た。



要が眠そうに座ってる……。



「あっ、昨日はどうでした?」

「直前でできなかった……」

「腑抜け」

「童貞に言われたくねぇし」

「それ、誰のこと?」



へっ!?



なに言ってんの要君は……。



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