こんにちは、バカップルです。
司との長電話を終えて、お風呂に入ってから静かに眠った。



なのに……。



夜中にモゾモゾ動くあたしの隣。



「なにっ!?キモいっ!!」

「一緒に寝てよ」

「は!?美優!?」

「寝れないんだもん…」



ガキか。



でもなぜか半泣きの美優をほっとけなくて、仕方なく隣に寝かせてあげた。



感謝しろよ美優。



あたし、本当はこういうの超嫌いなんだからね。



そのまま初めて美優と迎えた朝。



昨日と同じように髪を結んであげて、ちょっとだけメイク。



「お小遣。言っとくけどあたしからじゃなくて直之君からだからね」

「でも……」

「憧れの拓馬と文無しでデートできる勇気があんなら受け取らなくていいと思うけど」

「できない……」

「じゃあもらっときな。直之君も喜ぶよ」

「うん……ありがとう!!」



初めて美優をカワイイと思った。



いつも笑ってりゃいいのにバカ美優……。



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