こんにちは、バカップルです。
後ろの戸塚君が起こしてくれたことだし、最後の授業だから起きててやるか……。



そう思ってボケッーと黒板を眺めてた。



字が霞む……。



うわっ、なんかマジヤバイ……。



「先生っ……俺ちょっと……ヤバ……」



体が机を離れて行く感覚……。



全身に力が入らなくて、これは~……倒れるってヤツ?



「天道君っ!?」

「司っ!!」



ガタンッと大きな音が聞こえた瞬間に意識がなくなった。



痛くはなかったと思う。



あぁ、仕事終わってからでよかったなぁ~……。



目が覚めた時には白い部屋にいた。



ここはどこだ!?



消毒の匂いがする……。



右手の暖かい感触は誰かの手。



もしかして芯?



「芯……」

「大丈夫!?」

「ここって……病院?」

「うん!!ビックリしたよ、急に倒れるから……」

「なんでここにいんの?」

「誰も運べないしすっごい熱いし……まぁ、救急車だよね」



へっ!?



俺って重傷患者!?



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