こんにちは、バカップルです。
俯くあたしの頭にポンッと乗った司の大きな手。



悔しいから泣かない…。



「あのさ、それってヤキモチ?」

「違う……」

「じゃあなに?」

「ムカつくだけだもん。チューもしてくれないしギューもしてくれない……」

「だよなぁ~…。ごめん、ごめん」



そう言って抱きしめられた。



そんなんで抱きしめられたって嬉しくない。



最近の司は甘くないんだもん。



ずっとなにか考えてるみたいな……そんな顔ばっかり。



美優が好きになったから?



あたしはもう捨てられるの?



「司に好きな子できたって離れないから……」

「は!?」

「愛されてなくてもそばにいるもん!!」



ダメだ、涙出て来た…。



司の肩を濡らすあたしの涙は頭を撫でられても、さらに強く抱きしめられても止まらない。



苦しいくらいに司が好き…。



司を失ったら生きていけないよ…。



「勘違いね、それ」

「えっ!?」

「美優が好きとかマジない。今地球が滅びるくらいの確率でない」



じゃあなんで?



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