こんにちは、バカップルです。
選んでくれるんですか?



選ばせてくれない感じ?



「あなた達カップルでしょ!?お兄さん外国の方!?」

「いえ、日本です」

「あっ、ごめんなさい!!とってもお似合いのおふたりですねっ!!」



まぁ『日本人?』と聞かれることは多々あるのでそこは気にしない。



母ちゃんがハーフだから純日本人ってわけでもないし…。



でもこの人、俺を知らないのか…。



「ふたりのイメージの色の天然石!!どうかな!?」

「カワイイ!!あたしオレンジ大好きっ!!」

「やっぱり!?そんな気がしたの!!」



あんたは超能力者か!?




そう思いたくなるくらい、俺が好きな色も並べられてた。



すっげぇ不思議な人…。



「あっ!!これターコイズ!?」

「はい!!ふたりの誕生石なんです!!」

「仲良しだね~…。オバチャンも彼氏ほしくなっちゃう…」



なんだかんだ言いながら、いろんな工具をとりだしたその『オバチャン』は俺の意見も聞かずに金具と石を繋ぎ合わせて行った。



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