こんにちは、バカップルです。
いざアンディを目の前にしたら落ち着いて来た。


うん、大丈夫だ。



俺は本番に強い男。



「歳のわりにはキレイに食べるね、どこかのお坊ちゃま?」

「いえ、マナーは昔から大事だと祖父に教えられたので」

「へぇ~、君のおじいちゃんか。どんな人?」

「しがないフランス人ですよ」



婿に入った祖父ちゃんは祖母ちゃんと日本のどこかで暮らしてる。



どこかは不明。



うちの家系って年取ると失踪する逃走癖があるらしい。



だからうちに墓はない。



たまに帰って来たりすんだけどな…。



「君の目力に惚れたんだよ」

「へっ!?目力?」

「意思、強そうだなって思って。僕は仕事に妥協しない人、好きだからさ。ツカサはそっちのタイプでしょ?」



一緒だぞアンディ!!



俺も妥協は嫌いだ!!



「気が合いますね」

「そうだね、一緒にいいものを作ろう」

「はい、よろしくお願いします」



なんとか乗り切った。



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