こんにちは、バカップルです。
そのまま司に抱き着いた。



「お、俺はなにもしてないよ!?」

「なんで泣いてんの」

「君が泣かせたんでしょ!!」

「へっ!?俺っ!?芯チャン!?俺なんかした!?」



心配した…。



でも司の声とこの腕に包まれた安心感から涙しか出て来なくて頷いた。



「うっそ…。ごめん先輩、超言い掛かり…で、君誰?」

「あっ、俺は水原さんに告ったひとりです…」

「ぶっ飛ばしていい?」

「ダメ!!フラれたから!!」

「ならいいや、ごめんね先輩」



そのまま司に肩を抱かれて人のいない図書室に連れて来られた。



カタッとイスを引いてあたしを座らせた司は、止まらない涙を指で拭った。



「もしかして心配かけた?」

「うんっ……司が…帰って来ないかと思って…」

「ごめんな~?バタバタしてて連絡出来なかった…」

「大丈夫なの?」

「ん、平気。疲れとかで熱出てさ、下がるまでずっとあっちの病院いたんだ」



司がいる…。



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