こんにちは、バカップルです。
その場に持ってたバッグを枕にして横になった。



「おい、ガキ。すっげぇ迷惑…」

「だって歩けないもん…」

「貧弱だな、最近の若者は」

「だって…だってもう3時間も歩いたから足が痛い…」

「送ってってやるから…乗ってけ」



黒イケメンがマジで神に見えた。



捨てる神あれば拾ってくれるヤツもいるんだな…。



泣きそうだぞ俺…。



「ほら。乗れ」

「軽トラ…」

「文句あんなら乗せねぇ」

「ありがとうオッサン!!」

「オッサンじゃねぇよ。まだ25だ。言っとくけどお前、うちの寮に侵入したらぶっ殺すからな」



マジっぽい…。



管理人かなにかか…。



乗り心地の悪い軽トラに初めて乗った。



「名前は?」

「知らねぇの?」

「知るか。初対面で名前知られてたら怖いっつーの」

「そう…。俺、天道 司。オッサンは?」

「俺はノブ君だ」

「よろしくノブ君」

「天道 司な、チェックしとくわ」



なんのチェックだよ…。



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