こんにちは、バカップルです。
結局家に電話を入れて帰るのをやめた。



「司、俺茉鈴チャンと勉強してくるから」

「どこで!?」

「茉鈴チャンち。なんかわかんないとこあるから来いってさ」

「相手の親は……」

「俺達公認カップルでぇす」



そうだったの!?



門限6時の子の親が彼氏を公認するの!?



でも要って見るからに真面目だもんね、爽やかだし。



「帰んないって親父に言っといて」

「わかった」



要、今パパさんのこと普通に『親父』って呼んだ…。



この家に馴染んでる…。



「泰司君もテストなの?」

「俺は明日で最後。学年1位キープすんのも楽じゃねぇんだよ~」

「そうなんだ、司にも分けてあげてよ、勉強する意欲」

「司もやれば出来んじゃん」



だから怖い…。



あぁ、あたし、本当に司に好きにされちゃうのかな…。



「ごちそうさま。芯、風呂入ったら勉強するぞ」

「はい…」



あんなこと言うんじゃなかったぁ~…。



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