こんにちは、バカップルです。
懐中電灯の明かりを頼りに、川の横をひたすら歩く俺達4人。



真っ暗な闇に響く動物の鳴き声と川の濁音。



恐怖感が増す木々のざわめき…。



「俺帰る」

「は!?ビビりか司」

「幽霊なんて寮で見ただろ!!」

「帰りたいならひとりで帰れ」



さっき芯と見たあの感動的な景色はどこにもなくて、カラフルだった俺の周りはいまじゃセピア以下。



それに、なにかに出くわしたとしても、走って逃げられるような足場じゃなく。



岩だらけの河原を怯えながら歩いた。



水の音が徐々にデカくなっていく中、ブルッと身震い。



ここ、ヤバイ…。



空気が変わった瞬間は俺と奏介だけが気付いた。



「俺も帰る。司、戻ろう」

「あぁ…」



でもバカな愛斗と幸せボケ中の要…。



ライトはひとつしかないため、このまま行くか、みんなで帰るかのふたつ。



「すっげぇ美人の全裸幽霊見たくねぇの?」



ちょ、ちょっと見てぇ…。



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