こんにちは、バカップルです。
ノブ君に送ってもらって着いたのはボロいなんてもんじゃない、幽霊屋敷みたいな寮だった。



「姉ちゃんいる~!?」



急にデカい声を出すノブ君…。



姉ちゃんがいんのか!!



「よぉノブ」

「姉ちゃんとこのガキ連れて来たぞ」

「あぁ、お前が天道 司か。何やらかしたんだ?」



すっげぇ美人なのに2階の部屋から顔を出した彼女はくわえタバコで凶悪犯みたいな顔に見えた。



あの人に逆らっちゃいけないと本能が言ってる…。



「今ふたりシバいたら下下りっから待ってな」

「は、はい…」



誰かシバかれてんだ…。



ぶっちゃけ元ヤンだと思う…。



「あれが俺の姉貴。27で今だに独身。男っ気なし。禁句は『ババァ』だからよく覚えとけな?」

「怖くて言えません…」

「あははははっ!!じゃあ達者でな!!」



そう言って帰ってったノブ君をただ見送った。



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