こんにちは、バカップルです。
でも芯を渡すなんて絶対イヤだ…。



「久しぶり」

「お久しぶりです…」

「危機でも感じてお迎え来ちゃった?」

「そんなわけじゃ…」

「大丈夫だよ、ココにはなにもしてないから。でも泣かせちゃマズいって言ったよね?」



フッと鼻で笑った大夜さんが俺の横を通り過ぎて行った。



泣か…せた?



俺が?



「司!!帰ろっ!!」

「ん!?あぁ…」



芯の荷物を持ったから手は繋がなかった。



むしろ繋げなかった。



怖くて…。



芯が泣いた理由もわからない…。



なんで泣いた?



それをライバルから言われた俺ってなんなんだよ…。



バカみてぇ…。



「ただいまぁ~!!」



機嫌がいい芯はなにを思ってるのか…。



俺がなんでお前を泣かせたのか…。



本気でわかんね。



「泣くなら俺んとこで泣けよ!!」

「えっ!?」

「なんなんだよマジで!!」

「ちょっと司!?」

「触んな!!」



頭が痛い…。



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