こんにちは、バカップルです。
着替えてる芯を残してベッドから先に出た俺はまずネックレスを隠した。



芯のかばんの中に入れとこう…。



聞くのが怖くてなにも聞きたくないから…。



不甲斐ねぇ…。



でももしアイツの部屋で寝たとか、部屋に入れた時のってわかってしまったら俺は尋常じゃなくなるだろう…。



「すごいっ!!司の料理久しぶりだ~!!」

「これ飲む?」

「超~飲みたかった!!」

「さっき買ってきてやったんだぞ。偉い?」

「うん!!偉いっ!!」



その笑顔は本物だって信じていいんだよな?



駆け寄って抱き着く芯も。



俺だけだよな?



「風呂入ったら映画見ながらゆっくりすんの」

「いいね!!」

「親父が出たヤツだけどな…」

「見る見る!!」



口にソース着いてるし…。



無邪気な芯に少しだけ心が安らいだ。



「なっ!?」

「ガキかお前は」

「舐めなくてもいいじゃん…。それにこんなに広いのになんで隣なの?」

「離れたくねぇの」

「好きっ!!」



俺も好き。



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