こんにちは、バカップルです。
2日後、少しの期待だけを連れてアメリカへやってきた。



司の部屋のカギなんか持ってるはずもないあたしはひたすら司の部屋の前で司を待った。



帰って来ないこともあるかもしれないし…他の人と帰って来るかもしれないけど…。



そしたらまたユウキさんに頼ろう…。



寒い廊下で待つこと5時間。



足音と共に髪型の変わった司が目の前に現れた。



極端にアシンメトリーな髪はやっぱり金髪で…。



懐かしい香水の匂いがフワッと鼻をかすめた。



「来ちゃった…」

「バカか…。帰って来なかったらどうすんだよ」

「だって…」

「連絡してから来いよ…」



それだけ言ってあたしを中に入れてくれた。



少しは心配してくれたのかな…。



「寒かっただろ…」

「ううん!!さっき来たばっかりだったから!!」

「ん…」



差し出されたホットココア…。



暖かい…。



また泣いちゃいそう…。



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