こんにちは、バカップルです。
本気で勘弁して。



そんなのもらえないし買えないでしょ…。



「司っ!!あたしこっちがいい!!」

「どれ?」

「この小さいブルーの石がついてるヤツ!!島の海みたいで…」



1、10、100…。



高っ!!



「じゃ、これにしよっか!!」



ま、待って!?



やっぱりここに入ったのが間違いだってば!!



なのに止める隙もなく店員さんを呼んでなにかを話してる司…。



「サイズ計ってもらえば?」

「でもでもでもっ!!」

「ここまで来て躊躇かよ…。やっぱり結婚なんか…」

「違うってば!!もっと身の丈にあった値段で…」

「このくらいで!?」



へっ!?



司的には『このくらい』の値段!?



動揺してるのはあたしだけ!?



「芯、世界見せてやるから。だからこんなもんでグダグダ言ってんな。気にいったらな買え!!」

「はい…」



司があまりにもかっこよく見えて…。



か、買っちゃった…。



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