どうせ私なんて…

〜1年生の夏〜

1年生の夏は、すぐに夏休みになってしまった。

夏は暑い…だからあまり外に出たくない。


「あぁ〜暑い…プール入りたいよぉ〜…」と独り言を呟きながら、学校でプール教室がやっていたので行った。

『やっぱり夏はプールとかき氷に限るね♪』と想いながら、泳いでいた。

プールが午前中で終わり、午後は友達と遊ぶことになった。遊ぶ場所は、クラスメートのある1人の男子の家だった。その男子1人に対して、女子3人で遊びに行った。


私はその男子と話したことが少ししかない。ちょっと不安だったけど「大丈夫だよ〜うち等が居るからさぁ〜」と、友達に言われて『まぁいっか。大丈夫だよね!』と想い、遊びに行った。


男子の家に着き、みんなで遊んで居た。少したった時だった。

「あっ!うち等、塾あるの忘れてた!」と1人の女子が言った。すると、もう1人の女子が「あっ!うちもだぁ〜」と言いながら帰りそうになった。
だから私も「じゃぁうちも帰る〜」と言ったら、女子2人が「あっ!いいの!うち等だけ帰るから!」と言われたので、男子の方を見たら「お前はまだ居ろよ…」と言われた…。
しかもちょっと、照れていた。
仕方なく1人で部屋に残ることにした。


……。沈黙が続く……。すると男子が「ここ座れよ……」と言った。私は動揺して動けなかった……。
その瞬間……。

「……!!」

男子が私の荷物を奪って無理矢理ベッドに座らせた……。
そして男子もゆっくり私の隣に座った……。

また沈黙……。

「……雑誌でも…読むか?」と男子が言った。

私はコクンと頷くだけ……。雑誌を持ってきた男子は「はい。」と言って渡した…。

「……。」

「……。」
2人とも無言……すると男子のお母さんが「女の子1人で扉、閉めちゃダメよ」と言った。
その時、『男子のお母さん!!ありがと〜!!』と想った。
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