トライアングル。
朋希は美佑を覚えていた。

「…あぁ、あの時のか。」

前に美佑は朋希に
友達になろうと声をかけていた。

「佐野美佑だってば。」

「ごめん、まだ
名前覚えられなくて。」

「いいよ、まだ
入学したばっかだもん。」

「良かった。」

朋希はにっこり笑う。

その瞬間、
美佑は朋希に恋をした。

(笑顔が可愛いなぁ。)

そう思った。
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