トライアングル。
(あちゃー…今ここで
渡さなくても…。)

そう思ったが、
こうなったものはしょうがない。

仕方なく受け取り、
母親が作った小さな巾着に仕舞う。

これは普段、朋希が
薬を入れるのに使っている。

「ありがと。」

「もう忘れんなよ。
俺らクラス違うから
必ずお前の側居れるとは
限らねぇんだし。」

「解ってる。」

佑貴はじゃあな、と言って
自分のクラスへ帰って行った。
< 49 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop