トライアングル。
美佑は走った。

(…何なのよ、
何なのよ、何なのよ!!)

頭が混乱している。

(知りたい事を訊くのが
そんなにいけない事なの!?)

好きな人の事なら、
何でも知りたい。

たとえ、嫌われようとも。

歪んでいる事は百も承知だ。

美佑は走るのを止め、
呼吸を整えると、
家庭科室に戻った。

何だかんだ言いながらも
心配なのだ。
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