トワイライト

｢社長秘書をしております高階理子です。宜しくお願い致します｣
　と理子が自己紹介すると

｢ん……？あなた確かどこかでお会いしましたよね？｣
　と瞳子が訝し気に言った。

｢あーーー！！！
あんたは施設育ちの理子？！｣
　と言って瞳子は思わず口に手を当てた。

｢なんでまたあんたが伯父さまの秘書をしている訳？！｣
　と瞳子が言った。

　すると
｢瞳子、君は相変わらずだね。だから僕は崇晃君との結婚に反対だったんだ｣
　と、そう日向に言われて

｢なんですって？伯父さまが私と崇晃との結婚を反対してらしたですって？それは何故ですの？｣
　と瞳子は目を丸くして心外だと言わんばかりに日向に食ってかかった。

｢僕は理子さんが施設で育ったと言う事は百も承知だよ。だが施設で育ったからって仕事をしていく上でなんの不都合があると言うのだ？