トワイライト
 むしろ逆に僕は瞳子がそう言う風に拘る事の方が不思議だね。君は仮にも間宮財閥のグループ会社の一員だ。

 そう言う事に拘らない資質を持ち合わせていなければならない立場のハズだ。違うかね?」
 とそう伯父に言われて瞳子は一瞬言葉に詰まった。

「良いかい?瞳子、君の最大の欠点はそう言う風に人を差別する事にあるんだよ。瞳子考えても見てごらんよ。もしも仮に仮にだよ。

 君の父親がある施設から引き取られたと解った場合、君はどうするかね?そうした場合君の立場は今の理子さんと同じだ。
 人は親を選んで産まれてくる訳じゃないんだ。そう言う人の心の痛みを瞳子には解って欲しいと僕は思う」
 と日向は瞳子に穏やかに言って聞かせた。

「今現在間宮財閥では孤児院建設の一大プロジェクトが水面下で進行中だ。首謀者は崇晃君だよ。
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