トワイライト
第3章-にわか探偵誕生
 美有と慎也はイタリアンレストランでディナーを食べながら、仲良く談笑していた。

 そして美有は慎也についこの間自分が有と言う人に間違えられたと言う事を話した。

「へー。美有と同じ顔の女性ってのにも僕は会ってみたい気がするなあー!」
 と興味津々で言う慎也の頭を美有が軽く叩いた。

「いてっ!じ・冗談だって」
 と慎也が言った。

「あのね。聞いて。私がその事を話した時のお母さんたら一瞬固まったみたいだったのよ。ねえ、それって絶対に可笑しいと思わない?」
 と美有が言うと

「うーん。そうだね。それだけではなんとも言えないけれど、僕としても美有のお母さんのその反応には少なからずなんらかの秘密が隠されているような気がするね。ちなみに詳しく調べてみる価値はありそうだな」
 と慎也は器用にパスタをフォークにクルクル絡ませ口に運びながら言った。
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