トワイライト
「あ゛ー恐かった!ねえ、ちょっと慎也あー私エライ事に巻き込まれそうになってるじゃないよおー?どうしょう?!」

 と美有は両手を交差して自分の体を包み込むような仕草で言った。

「う~ん。身代わりか。有って女性、余程美有にそっくりな顔をしているんだな。

 ってあの町村って奴結婚式を前にして女に逃げられたって事じゃないか。

 なんかこれって相当マヌケな話だな」
 と慎也は少し笑いながら言った。

「ちょっとおー慎也笑い事じゃないって。今の話じゃ私が身代わりを引き受けなきゃ私の事拉致でもしかねない勢いだったわよ。あの人達。ねえ、慎也どうしたら良いのかしら?」

「う~ん……」
 とそう美有に言われた慎也はその場でしばし黙り込んでしまった。
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