トワイライト
『えっ?!ドキっ。あらヤダ。この人ったらす・鋭い。今の私の心理を瞬時に見抜いたのかしら?』と美有はタジタジになった。『あはっ。流石。人生の先輩にはかなわないわ』とその時美有は思った。

 そして次に華子は次第に具体的な名前を出して話を始めた。

 華子の旦那さんはある服飾問屋に勤めていた女性に夢中になった事があったのだと言う。

 その女性の名前はな・なあーんと高階澪(たかしな みお)だった。

 高階澪と言えば美有の祖母であり、美有の母親理子の母親である。

「えっ?!華子さん!ちなみに澪って言ったら私の祖母ですよ!」
 と驚いて美有は叫んだ。

「おや!?そうなのかい?そりゃまた奇遇な事だね」
 と華子は言いつつびっくりした顔をして美有の顔を改めてまじまじと見た。
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