トワイライト

｢あっ、そうか。母親の側からしたらそう言う子供に対する配慮の仕方もある訳だ。なんかそれって結構深いね……｣
　とすこぶる頭の回転の速い美有は言った。

　そしてしばらくの沈黙の後美有がポツリと言った。
｢ねえ、慎也私の母が子供を産んだ時双子だった可能性は考えられないかしら？そして有さんが私の姉か妹だったって事は……？だって町村さんが間違えるくらいそっくりなんだもの。有り得なくはないわよね？｣

｢うーん。それはどうだろう？考えられなくはないけれど……なんならそう言う線も視野に入れて調べてみる事にしようか？美有どうだい？｣

｢うん。なんだかとても私自身気になるからついでにその事についての関連性も調べてみようかしら？まあ、これも乗りかかった船って気もするしね｣
　と、このようにトントン拍子に決まり、にわか探偵の美有と慎也は俄然忙しくなってきた。