極上のキスをあたしに
-真樹side-
「おい、お前また見てんのか?」
「……みてねぇよ」
コイツは、俺の親友の
西野 武(にしの たける)
よくからかってくるし、一見チャラいけど、人情は人一倍厚い優しさヤツだ
「わかるよ、好きなコがいたら自然に目ェいくんだよねー」
「おまっ…!!」
……前言撤回…
でも、タケの言うとおり、確かに俺は無意識のうちにアイツを見ていた
〝嶋田咲良〟
さくらって俺と同じ
なんか、運命感じちゃってる自分がいた
嶋田咲良とは同じ学年だが、俺が2組でアイツが5組
学年人数も多いから、向こうは俺の事なんて知らないだろう
なのに、なんで俺が嶋田咲良を知り、好きになったかは…
その理由は超単純だった