ロザリオとアイアンメイデン
そして私はその日の晩のうちに、再び彼に呼び出された。
私の実戦参加はあっさりと認められたらしい。
爬虫類男は訓練場に呼び出した私に、私専用という武器を差し出した。
それは剣……というにはいささか大ぶりの刃物。
私の身の丈とあまりかわらないだろう、巨大な剣。
「君には銃など必要ない。これで充分だろう。もちろんこれも特製だがね。刃は特殊加工でダイヤモンドより丈夫にできている、大きさ、重量ともにまともな人間には扱えないシロモノだよ」
手渡された剣を手にして、胸が高鳴る。
これで、全て揃った……
復讐のためのシナリオは整った。
わたしは許さない。
わたしから全てを奪った敵を、決して許さない――