ホントの恋?
ハジマリ

小山 智華 (こやま ともか)
18歳

あたしに、初めての彼氏ができた。
相手は 山崎 慶太(やまざ けいた)

見た目はちょっとチャラそうで、髪は明るめの茶色。
右耳にはピアスを3コ。


だけど、性格は優しくて頼りがいがある人。
告白は慶太からで、特に断る理由も無く、優しい彼は印象が良かったので付き合うことにした。

付き合ってから半年がたって、今日は記念日。
慶太がデートに誘ってくれた。

あたしは楽しみで、気合を入れて準備した。
「約束は、、、8時だったから~、、、よし!」
今日は、ピンクのニットワンピを着ることにした。
メイクもワンピに合わせて明るい色に、、、
髪もきれいにコテで巻いて、最後に慶太が好きって言ってくれたエンジェルハートの香水をした。

「うん!準備完了♪♪、、、後は慶太をまつだけ」


ピンポーン♪♪


「あ、来たかな」
ガチャ
「おう、迎えに来た」
「うん!待ってたー」
笑顔であたしが言うと慶太は優しくあたしに微笑んだ。
「じゃあ、行くか」
「うんッ」
あたしは元気に答えた。

慶太の車に乗ると、慶太の香水の甘い匂いとタバコの苦い匂いがした。
あやしにはそれが、なんとなく心地よかった。

となりにいる慶太の顔を見る。
、、、いつもと同じひとなつっこい顔、、、。
見つめられてることに気がついたのか、慶太はあたしにその優しい笑顔を見せてくれた。

「どした?」
優しくて、ちょっと低い声であたしに話しかける。
「ううん♪なんでもない」
あたしが言うと、
「このやろっかくすなよ~」
「えへへ、しらないも~ん」

いつもと同じこのやり取りが楽しくて、嬉しかった。
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