貴方の手で...

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「ちはや。」
舌足らずな話し方で私を呼ぶ。
ほんの少し驚いた。
なぜなら始業のチャイムはついさっきなったばかりで。
私がいるのは屋上。
いわゆるさぼりというものだが。
何故。
彼が。
私を知っているのか。
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