風の吹く町
尚翔は杖の先の汚れを
拭いて、中へ入る。

さっきまで少しだけ濡れた
地面を歩いていたから。

このところ、天気が悪い。

秋雨の季節だからだろうか。

そんな事を考えながら
尚翔は一番後ろを歩いていた。
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