風の吹く町
「今はどうしてるの?」
事故の後、猫は友達に
譲ってしまった。
叔父の家でお世話になるのに、
連れていく訳には行かなかったのだ。
「人にあげちゃった。
今は叔父の家で居候中だから。」
「そうなんだ…。」
「見たかった?」
「ちょっと。」
「写メならあるよ。」
「ホント?」
尚翔は携帯を取り出して、
二人に見せた。
「うわぁ、可愛いっ。」
七海が感激して大きな声を出す。
「ホントだ、可愛い。
拾ったの?」
「うん、3ヶ月前かな?
雨に濡れてたのを拾ってきたんだ。」
「そっか。
手放さなきゃいけない時は辛かった?」
「そりゃ、もう。
たった3ヶ月だったけど、
育てているうちになつくし、
引っ越す直前まで
一緒に居た位大事だったよ。」
「そっか。
本当に大好きなんだね、チビの事。」
「うん。
でも、次に飼ってくれる人も、
チビを大事にしてくれる人だから、
安心して任せられたよ。」
「知り合いの人?」
「親友。」
「へぇ、何か良いなぁ、それ。」
七海は羨ましがっている。
事故の後、猫は友達に
譲ってしまった。
叔父の家でお世話になるのに、
連れていく訳には行かなかったのだ。
「人にあげちゃった。
今は叔父の家で居候中だから。」
「そうなんだ…。」
「見たかった?」
「ちょっと。」
「写メならあるよ。」
「ホント?」
尚翔は携帯を取り出して、
二人に見せた。
「うわぁ、可愛いっ。」
七海が感激して大きな声を出す。
「ホントだ、可愛い。
拾ったの?」
「うん、3ヶ月前かな?
雨に濡れてたのを拾ってきたんだ。」
「そっか。
手放さなきゃいけない時は辛かった?」
「そりゃ、もう。
たった3ヶ月だったけど、
育てているうちになつくし、
引っ越す直前まで
一緒に居た位大事だったよ。」
「そっか。
本当に大好きなんだね、チビの事。」
「うん。
でも、次に飼ってくれる人も、
チビを大事にしてくれる人だから、
安心して任せられたよ。」
「知り合いの人?」
「親友。」
「へぇ、何か良いなぁ、それ。」
七海は羨ましがっている。